大学散歩

今週末は東大(五月祭)へ行こう

東京大学 五月祭 委員長インタビュー

五月祭常任委員会 八木宏晃委員長

 ―五月祭とはどんなイベントですか?

 この時ばかりは東京大学全体が外に開かれるという日です。オープンキャンパスも外に開かれますが、規模も内容もそれの比ではありません。

―どんな特徴がありますか?

 まず1つは「規模が大きい」ということです。早稲田大学、慶応大学に並ぶ全国トップクラスの規模でしょう。企画(出し物)は約 350 もあります。そのうち半分が模擬店です。
  次に「アカデミック」ということが挙げられます。様々な専門領域をもった学生たちが学科単位で参加します。(取材者注:東大の学科は 500 人が所属する大規模なものもあるが、 10 数人というものもある。少人数の学科はクラスに近い感覚。)普段の講義の集大成としてここで発表を行うところもあります。
  3つ目は「オープン」です。誰でも入場可能ですので、直に触れることが出来るかと思います。普段は距離のある東大を、身近に感じて頂いて欲しいです。
  4つ目は「生の東大生に触れられる」ということです。五月祭は基本的に学生が主体的に企画(出し物)を提供します。学生ひとりひとりが思い思いのことをします。ある者は普段の勉強の成果を発表しますし、またある者は講演会を企画します。中にはこれが東大?というような弾けた企画もあります。そういう事を全部ひっくるめて本当のありのままの東大生を見てもらいたいです。

スターバックスにてインタビューを行いました。

―弾けた企画という話がありましたが実際どんな企画があるのですか?

 いろいろありますが、特に凄いのは「プロレス BAKA 道場」です。学生プロレスの団体による企画です。本格的な試合はもちろんですが、それだけでなく、とんでもない衣装で出てきたり、 思いもよらない 試合 が展開 したりします。ショーとしても十分に楽しめると思います。
  あとは「爆音」も激しいです。【モーニング娘 。 研究会】が企画したものです。文字通りモーニング娘 。 の曲に合わせてオタクからイケメンまでステージで踊り狂います。
  こんな東大らしからぬ企画もありますので、ぜひ楽しんでもらいたいです。

―以前の五月祭に比べて変わったことはありますか?

 そうですね。ここ 5 、 6 年で徐々に変わってきたことがあります。
  まず、ステージパフォーマンスが増えてきました。というのも以前はオープニング・フィナーレですら行っていなかったのです。ここ最近始めて、今年はダンスやジャグリング、応援部などのパフォーマンスを行います。その影響もあってか、他のステージパフォーマンスも増え、また元気になってきました。
  次に、講演会の内容が変化してきました。以前は政治家や学者を招くことが主流だったのですが、最近は学科・ゼミ単位での参加が増えましたので、それぞれの興味に応じた多彩なゲストが招かれるようになりました。今年は平沼赳夫議員や、ファンドマネージャの澤上篤人氏、声優の小林ゆうさん、グッドウィル・グループの折口雅博会長、 100 マス計算の陰山英男先生が講演する予定です。他にもたくさんの講演会がありますので、どうぞご覧になってください。
  それから、模擬店が華やいできました。これは 3 年ほど前から始まったものですが、参加する学生達にも楽しんでもらおうと参加団体のコンテストを開催し ています 。コンテストでは模擬店のテントや衣装も得点となるようになっております。そのため、装飾を凝る団体が増えてきたのです。年を経るごとに上手くなっていますので、今年も楽しんでもらえると思います。