はじめまして!
私は広瀬眞之介と申します。
現在、デジタルハリウッド大学院にて地域活性のIT利用を勉強しています。

そして
「文京都心 〜本郷・小石川・後楽園の地域情報サイト〜」の
発起人であり、編集長です。
(と言っても勝手に名乗っているだけですが・・)

このサイトは、本郷・小石川・後楽園のコミュニティ再生を目指して創りました。
なぜこんなものを創るのか。
長くなりますが聞いて下さい。

とその前に、

これは私の主観であり、価値観であり、意見です。
私の思いの塊です。
それを理解した上でお読み下さい。

私は、東京ドームの目の前に 13 年、小石川で 10 年暮しています。
その間にこの地域は目まぐるしく変わりました。

まず、私が物心ついた頃には東京ドームはありませんでした。

文京区役所も 4 ・ 5 階の建物だったと思います。
後楽園駅は駅ビルではありませんでしたし、
地下鉄も三田線と丸ノ内線の二路線だけでした。
都心にありながら静かな土地でした。

それが時を経るに従い、次々と再開発されていきます。
東京ドーム完成に伴い、野球観戦・コンサート観覧者が多く訪れるようになりました。
続いて文京区役所も 26 階のマンモス公舎に。
さらに地下鉄南北線・大江戸線が開通。
24 h営業のスーパーセイフーやクイーンズがオープン。ますます便利に。

その後もマンション開発やドームホテル・ラクーア建設、
尚美学園校舎新設など地域は変わりつづけました。
近年は特に再開発・マンション建設が盛んに行われており、
今も工事や計画が進められています。

しかし、それと共に失ったものもあります。

商店街の店舗は減り続けました。
同潤会アパートという歴史的建造物は消えました。
歴史的な桜の坂はマンション建設により失われました。
何より街に活気がなくなりました。

また、様々な問題も出てきました。
地域行政には重い負債が残りました。
ラクーアと地域住民は騒音問題で公害調停を行いました。

特に問題なのは、
マンション再開発による地域住民同士の軋轢と不信感の蔓延です。

マンション再開発には賛成する人もいれば、反対する人もいます。
全員が合意することはありません。

ある人は
 「私はこの土地に先祖代々 150 年住んでいる。
 ここを明け渡すのは先祖に申し訳が立たない。」と言い、
またある人は
 「この開発によって経済力のない人達が、自力では不可能な家の立替が出来る。
 この機会を逃したら、一生立て替えられなくなる。」と言い、
またある人は
 「お金がたくさんもらえるなら開発してもいいよ。もらえないならやだ」と言い、
またある人は
 「仕事も退職したし、後はゆっくりしたい。静かにさせてくれ。」
と言いました。

この地域全体を一つの機能として捉え、
どんな「まち」創るかという意思はほとんどなかったので、
再開発の話が出る度に地域は揉めに揉め、

結果、住民同士の仲が悪くなる。
という結果を生み出しました。

傍から見ると、経済的にも発展し、緑も多く残る地域ですが、
地域住民の心はバラバラです。

思うに、この地域(都会)には
近所づきあいやコミュニティ、住民同士のつながりといったものを
破壊する仕掛けがたくさんあります。

近所付き合いをしなくても暮していけるし、
マンション開発の話が持ち上がれば、先のようになります。

私にはこのまちがこのままでいいとは思えませんでした。
私はこのまちが好きです。
でも、このままでは嫌いになりそうです。

ではどうすればよいのか?
答えが出ないまま、私は就職活動を迎えます。

第一志望の会社の専務面接にて、
私は自分の地域に対する考えを述べました。
すると、
 「あなたにはこの会社でやっていこうという意欲が感じられない。
 あなたは自分の地域について考えている方が輝いている。
 本当はそっちをしたいんじゃないの。」

私ははっとしました。
そうか。
私はこの地域をなんとかより良いものにしたいんだ。

このままでは私の故郷が全くの別物になってしまう。
私は何も出来ないし、何も持っていない。
だけどこの地域をよくしたい。
このまちの良さを伝え、創り、育み、教わり、楽しみ、遊び、分かち合いたい!

そう思った私は常々考えていた「地域情報誌」をつくる。
ということをなんとか事業化しようと考えるようになりました。
その第一歩がこのサイトなのです。

この地域情報サイトが全てを解決できるとは思っていません。
ちゃんと食っていけるだけ稼げるかもわかりません。

でも、私はこのまま何もしないで指をくわえているのはもう嫌なんです。
私が生きている間には目に見える効果は出ないかもしれない。
でも、少しでもいいからこの地域を良くしたい。

そんな思いでこのサイトを運営していきます。
まだまだ至らない点がたくさんありますが、
どうか長い目で温かく見守って頂ければと思います。

長くなりましたが、これで挨拶はおしまいです。
そのうち皆さんの前にも現れるかもしれません。
その際はよろしくお願いします。
逃げないでね(笑)

ではでは。